鍋の中にはカルプフェン

こい(@gyaradus)のブログ

【マンガ】『To LOVEる』のルンがじつは子どものころから好きだった?

 

 矢吹健太朗作画のマンガ『To LOVEる』が矢吹の原画展に合わせて全話無料開放されていたので全話読んだ。小学生のころのわたしは硬派だったので、「『重機人間ユンボル』が10週で打ち切られ、こんなマンガがエロいシーンが豊富というだけで生き残り続けるとは、ジャンプも堕落したものだ」と毒づいていたが、それはたんにわたしがエロいシーンしか読んでいなかっただけで、ラブコメものとしてちゃんとストーリーもおもしろい。読者サービスが一種のお約束ギャグのようになっていて、それぞれのシチュエーションを演出するための過程のことを想像すると笑えてくるし、そもそもこの「エロこそエロ」といわんばかりの底抜けに明るい雰囲気自体が読んでてたのしい。

 小学生のころはイヴ(金色の闇)が好きで、矢吹健太朗の前作『BLACK CAT』も内容はほぼ頭に入ってなくとも、イヴが存在するだけでたのしく読んでていたほどだったのだが、今回読み返してみると、ヒロインの中でルンがいちばん可愛く感じた。とにかく行動的で、底抜けにポジティブなのがいい。リトの前ではとことんぶりっ子を決めるのだが、沙姫さまとは対ララで意気投合していて、キョーコとはちゃんと友情を育んでいてと、キャラが一面的じゃないのも、絶妙に身近な気がして応援したくなる。といっても、ほかのヒロインと比べて、ルンが登場する回はどれも頭に残っていたから、もともとわたしは本能でルン推しだったのかもしれない……。