みるきの初プリマジ回です。かなり話が動いた感ある第4話に対し、今回は撮影現場で写真撮ってるだけで終わるという攻めた回でしたが、めちゃくちゃおもしろかったです。脚本の広田光毅は『遊☆戯☆王ZEXAL』にも参加していて、つまりはそういうことでした。
【1. 甘瓜みるき=速水ヒロ説】
「こういうワンチャンだけで上がってくるやつマジ嫌いだお!!」
「ぶーーざーーまーーだーーおーーー!!www」
「そのまま散れお!!」
みるき初ライブ回だけあってみるきちゃん大活躍です。まつりんを蹴落とすためにあの手この手を使い、上記のようなセリフを吐きながらじつにきたねえ笑みを見せてくれます。ウェブでは、「みるきはヒロとそっくり!」と、『プリティーリズム・レインボーライブ』の速水ヒロと比較した発言がなされており、それに絡んだイラストがTwitterにあがったりしているのですが、ヒロさまはヤンホモが行き過ぎてただけで、こういうダイレクトにせこい真似はしてません。みるきちゃんはこのあたりシリーズ屈指のゲスだと思います。
でも、このあたりの行動について周囲はそこまで否定的ではない様子。ひな先とチムムはすでにみるきの本性(?)を見抜いてるようですが、チムムは「ここは戦場チム!」と他者の蹴落としを自然なものと受け取っているようですし、ひな先は「聞かなかったことにするじゃん」とみるきの行動を許容しています。この2名も、みるきと同様、競争社会を生きているという意識を持っているのですね。シリーズ前作の『プリチャン』や前々作の『プリパラ』の「みんなトモダチ! みんな仲良し!」な空気とは大違いです。
【2. ジョニー別府登場】
今回の撮影会に登場したカメラマンが、『アイカツ!』のジョニー先生みたいで愉快でした。みるきの策略で汗だくにされたまつりんを「滴る汗がすばらしい」と絶賛したり、まつりんを撮影から外すため「わたしたち3人では背丈のバランスが悪い」と指摘したみるきに同意しながらみるきを撮影から外したりと、みるきちゃんとコントを繰り広げてくれました。「まさにフェスティボーーー!!」とかいうふざけた掛け声もなんか笑えたし、再登場して欲しいです。てか、みるきちゃんはこのジョニー先生のことをどう考えてるんだ……。
【3. みるきの可愛さ】
第3話の感想でちょっと触れた気がしますが、みるきちゃんは基本あざとくて本心がわからないキャラである分、そこを外れた動きを見せてくれるといい感じがするんですよね。「ごめんなさい……」するみゃむやジェニファーの後ろで拳を握るひな先同様、このあたりの一種のギャップ萌え(?)が『プリマジ』キャラの魅力かもしれません。
相方のはにたんにたいして「え? みるきが怒られるの?」とか「やめてよぉ~!」とか焦る姿が、両者の信頼関係を感じさせます。はにたんも、みるきの腹黒さや傲慢さを、機知や向上心ととらえて伸ばそうとしてくれている感じがいいですね。
みるきはプリマジ後にまつりに感動されて「べつに新人に褒められてもなー」と、そのまま悪態をついてましたが、このシーンだけは、褒めるふりをして内心で罵倒するというここまでの構図が逆になってます。照れてるということが伝わってよいですね。
【4.みるきが巨乳である必要性】
終盤にはみるきちゃんのプリマジが披露されました。曲名は「イワナイ」。本音を隠しながら恋愛の駆け引きをする歌詞で、みるき&はにたんのコンビにはぴったりです。『プリパラ』の夢川ゆいや『プリチャン』の金森まりあのようにファンシーな「可愛い」を前面に押し出したアイドルはこれまでのシリーズもいましたが、『プリマジ』らしくみるきはだいぶ大人っぽい曲調になっています。可愛らしさを全身からアピールしながらも心根が見えない不気味な雰囲気はまるでぬいぐるみのよう。プリマジイリュージョンで「大好き♥」と顔を近づけてくるのは、たしかにヒロさまっぽいかも。数々のゲス行為を行ってきたみるきですが、ステージ上で自分を演出しようと全力を出す姿は痺れます。
みるきが今回まつりんに負けず劣らずの巨乳だと判明して、けっこうな騒ぎになってるようです。バストの大きさはジェニファーがいちばんだし、ひな先もだいぶスタイルはいいほうで、これはどれも、『プリマジ』の大人っぽい曲調に合わせているとみていいでしょう。みるきは通常モードが幼い雰囲気なので、プリマジを行うときは「おねえさん」になる、というギャップもいい味を出してます。