鍋の中にはカルプフェン

こい(@gyaradus)のブログ

本格ミステリー

【綾辻行人】『水車館の殺人』──人工的な世界は居心地よい

館シリーズの第2作『水車館の殺人』は、謎解きものとしての印象はあまり強くない。1作目の『十角館』、3作目の『迷路館』はともにメタ的な性質が強く、おどろく仕掛けも用意されている。それに対して、『水車館』は謎解きに関してこれといって新鮮といえ…

【綾辻行人】『十角館の殺人』──「謎解きのための謎解き」でべつにかまわない理由

綾辻行人はわたしにとってルーツといえる作家だ。これまで、「推理小説にはまったきっかけ」を語る機会は多くあって、「はじめて読んだ推理小説」「推理小説を読むきっかけとなったハマった推理ゲーム」など様々な切り口で、これが自分にとってのミステリ趣…